相続人はわたしだけ⁈

「私たち夫婦には子どもがおりません。主人が亡くなった場合、相続人は私だけでしょうか。」

時折、このようなご質問をいただくことがございます。

ご主人が亡くなった場合、相続人は奥様だけではない場合もあります。

①　ご主人のお父様やお母様（親）がご存命の場合は、奥様とそのご両親が相続人になります。

②　親がいない場合でも、ご主人に兄弟や姉妹がいる場合は、その方たちも相続人になります。

③　さらに、ご主人の兄弟や姉妹がすでに亡くなっている場合は、その方のお子さん（ご主人の甥や姪）が代わりに相続人になることがあります（これを代襲相続といいます）。

＊図を見ながら、もう一度相続人になる方と法定相続分をご説明いたしますね。

①　ご主人のお父さんお母さんがご健在の場合
　　相続人は 奥様とご主人の父とご主人の母の３人になります
　　法定相続分は
　　　奥様 　２／３
　　　親　１／３
　　　（ご両親がご健在の場合１／２ずつになります）
　　　ご主人の父 　１／３　×　１／２ ＝１／６
　　　ご主人の母 　１／３　×　１／２ ＝１／６ になります

②　ご主人の父母等もお亡くなりになっており、ご主人の弟さんがいらっしゃる場合
　　相続人は 奥様とご主人の弟さんの２人になります
　　法定相続分は
　　　奥様 　３／４
　　　ご主人の弟 　１／４ になります

③　ご主人の父母、弟さんもお亡くなりの場合（代襲相続）
　　相続人は 奥様とご主人の弟さんの子の２人になります
　　法定相続分は
　　　奥様 　３／４
　　　弟の子 　１／４ になります

また、ご自分が思ってもいない方が相続人だったり、戸籍上は相続人ではない場合もございますので、
戸籍をよく確認することが重要になります。戸籍の読み方は少し解りづらいのでご不明な点がございま
したら、お気軽にご相談ください。